研究の概要

紙のテストから端末を使ったテストに変わる時代。
コンピュータを使えば、テストの形式も変わり、測定できる能力も変わります!
CBTとはComputer Based Testingの略で、タブレット端末などを 使用してテストを実施するものです。企業や民間の教育関連の企業では既にCBTが活用 されており、近年学校のICT化も進んでいる中、中学校の全国調査ではCBTの実施が始まりまし た。環境的、技術的、問題の作成上の研究もまだこれからの研究分野といえます。小学校におけるCBT活用は、学力調査では限定的で、CBTを活用した大規模調査についての検討は十分行われていないのが現状です。
そこで本研究の目的を、「小学 校の主要教科において、Computer Based Testing(CBT)によって測定できる能力を顕在 化させ、テスト問題モデルの開発し、実際に開発した問題を使用して測定することを通し て、CBTによる能力測定の有効性の検証すること」とし、①これまでのペーパー型テスト とCBT型のテストの違いやそれぞれの特徴、②CBT型テストならではの特徴を活かし た調査方法、③CBT型のテスト問題によってどのような能力が、どの程度測定が可能なのか、について、作問、実施、分析を通して明らかにしていきます。
~2019から4年計画(予定)~
本研究の目的は、小学校の主要教科において、Computer Based Testing(CBT)によって測定できる能力を顕在化させ、テスト問題モデルの開発し、実際に開発した問題を使用して測定することを通して、CBTによる能力測定の有効性の検証することである。具体的には、以下の3点を明らかにする。
【研究1】 これまで行われてきたペーパー型テストとCBT型テストの違いやそれぞれの特徴を明らかにするため、既出の全国学力・学習状況調査(小学校国語・算数・理科)の問題をCBT問題として動画やアニメションなどに改題して出題し、既存のペーパー型テストとCBTの結果を比較する。
【研究2】 CBT型のテストならではの特徴を活かした調査方法を明らかにするため、【研究1】の結果を踏まえ、新たにCBT用のテスト問題を専門家によってCBT型テストならではのテスト問題モデルを開発する。
【研究3】 CBT型のテスト問題によって実際にどのような能力がどの程度測定が可能なのか、結果から作問において何に留意すべきかを明らかにするために、【研究2】で作成した問題を小学生に解かせ、その結果を分析する。
質の高い、現実的なCBT作成において、学力テストの問題作成や運用の経験がなくては難しい。分析もシステム運営も同様です。
テストの実際を知っているからこそできる、各専門家ばかりが集まった最先端の研究グループです。